CAMPFIREのICO中止に関するテックビューロとのプレスリリースバトルの要旨まとめ

テックビューロ社が発表したICOプラットフォームCOMSA(コムサ)においてホワイトペーパーにICOの実施が確定していると書かれていたCAMPFIRE(キャンプファイヤー)社のICOの実施がなくなったことが両社の発表により明らかになりました。

当ブログではテックビューロ社がCOMSA(コムサ)に関する記事を何度か書いてきました。

COMSA(コムサ)のCMSトークンでできることと3つのメリットではにコムサへの期待を込めてCMSトークンの使い道について解説した記事です。

COMSA(コムサ)のCAMPFIRE、プレミアムウォーターホールディングスのICOは未確定ではコムサ発表直後に、コムサでのICOが確定しているとホワイトペーパーに書かれた2企業が相次いでICOの実施が確定ではなく「検討中」だと発言していることに関して疑問を呈した記事です。

この記事の中ではキャンプファイヤー代表の家入氏の講演での発言、プレミアムウォーターホールディングスのプレスリリースからホワイトペーパーにICOが確定していると書くのは時期尚早ではないかということを書いています。

そして憂いていた通り今回のキャンプファイヤーのCOMSAでのICO中止発表に至りました。

さらにICO中止を巡ってテックビューロとキャンプファイヤーがお互いに責任をなすりつけ合う醜いプレスリリースバトルに発展しました。

キャンプファイヤー社からのICOを否定する発表

2017年9月29日付けでキャンプファイヤー社はコムサにおけるICOの実施予定がないことを発表しました。

一部報道機関より、仮想通貨を使った資金調達用ICO(Token Sales)ソリューション「COMSA」にて当社がICO(Token Sales)を行うとの報道がなされていますが、双方で詳細な諸条件などに基づいて合意に至った事実はなく、今後もCOMSA上でICOを実施する予定はございません。
当社は事業領域拡大のため、ICO(Token Sales)領域への参入を別の手段で検討しております。
2017年9月29日
株式会社CAMPFIRE

たしかにキャンプファイヤー社代表の家入氏はICO実施はあくまで検討中だとおっしゃっていましたが、公式のリリースがコムサの発表から2ヶ月経ってからというのはあまりにもまずい対応な気がします。

テックビューロ社からの発表

そしてキャンプファイヤーのICOを行わないという発表を受け10月2日にテックビューロはCOMSAにおけるCAMPFIRE社のICOの中止の経緯についてというリリースを出しました。

長いので要旨まとめました。

要旨まとめ

  • COMSA発表時に公開したプレスリリース、及び、ホワイトペーパーの原稿は、キャンプファイヤー社に事前の承認を得た上で掲載し、これまでの2ヶ月間キャンプファイヤーを含むどの関係各社からも、否定の声明や苦情を受け取っていなかった
  • テックビューロとキャンプファイヤーは8月から継続してトークン設計について内容を協議し、本年内のICO実施を前提に双方で多大な時間を割て準備を進めており8月末に行われた会合では、キャンプファイヤーからICOにおけるトークン機能の概要図を受け取っている
  • 8月下旬にキャンプファイヤー代表者より、できればICOを他社より先に一番に実施したいとの申し入れ
  • 両社の関係や時間的な問題など、様々な要素を加味した上で割り出した結論からICOの引き受けをテックビューロから断った
  • 既に公表されているICO案件の他、すでに年内に数社の大規模なICOを実施すべく準備を進めている

テックビューロのプレスリリースを受けてのキャンプファイヤーのリリース

上記のテックビューロのリリースを受けてCOMSAに関する一連の経緯につきましてというリリースを発表しテックビューロの主張に反論しました。

要旨まとめ

  • テックビューロと具体的な条件や内容に関して交渉を行ったことは無く、最終合意に至った事実はなく取材でも一貫してICOの実施について最終的な合意には至っていないと主張してきた
  • 9月14日にテックビューロはキャンプファイヤーに対し「COMSA上でのICOの実施を前提とした業務提携を解消する」と一方的に通達、9月15日には「仮想通貨取引所システムの提供を同月30日に終了させる」との通達を受けたためCOMSA上でのICOの実施を中止せざるを得ないと判断
  • テックビューロは9月12日にキャンプファイヤーがコインチェック社が提供する決済サービスの導入を発表したことを関係解消の根拠として挙げているが仮想通貨関連の領域全般において、テックビューロ社と包括的に提携するとの契約を結んでいない
  • 仮想通貨取引所システムのOEM提供を強制終了させることを一方的に通達し繰り返しの連絡にも一切返答がないテックビューロ社の姿勢は容認しがたい
  • テックビューロ社からキャンプファイヤーのICO中止について発表されると思ったが発表がなかったためCOMSAトークンセールの1営業日前である9月29日にキャンプファイヤーのICOを実施しないことを発表した

さらにテックビューロからの反論のリリース

キャンプファイヤーからの経緯を説明するリリースを受けさらに2017年10月2日付け株式会社CAMPFIREによる『COMSAに関する一連の経緯につきまして』と題するリリースについて、及び、今後の弊社の対応についてというリリースが発表。

要旨まとめ

  • キャンプファイヤーの先の発表は対外的に取り繕うための後付けの説明に過ぎない
  • キャンプファイヤーはプレスリリースにテックビューロの決済サービスを実装することを複数回発表し、テックビューロはキャンプファイヤーに対し信用と期待を寄せていた
  • その意向を信用しテックビューロはキャンプファイヤーに対し社内規程や各種マニュアルの整備など仮想通貨事業に関して様々なサポートをしてきたにもかかわらず事前の相談もなく、コインチェック社のビットコイン決済を導入したため両社の信頼関係が破壊された
  • 上記についてCAMPFIRE社の代表者に対して説明等を求めたが説明を得られず今後の提携の維持や構築が不可能と判断し、ICO及び仮想通貨取引所のシステム提供に関する協議・交渉を終了する旨の通知した
  • 事前の相談や告知もなく、他社との提携を公表する行為については商慣習に反するものであり、「契約締結上の過失」にあたる
  • 9月28日には、見解を擦り寄せた上での統一的なリリースをすることを提案し、キャンプファイヤーの求めに応じて準備をしている最中に突如としてキャンプファイヤーがICOの中止を発表した
  • キャンプファイヤーとテックビューロの間には、「各自の過去の行動を重んじる立場」と「あくまでも正式な契約がないと主張する立場」とで、見解に相違がある

両者の主張まとめ

テックビューロの主張

  • キャンプファイヤーがテックビューロの決済システムを導入すると発表していたが事前に相談や連絡なくコインチェック社の決済システムを導入し信頼関係が壊されたため、ICO及び仮想通貨取引所のシステム提供の終了を通知しキャンプファイヤーのICOはテックビューロから断った
  • テックビューロは関係の修復、および見解のすり合わせに尽力したがキャンプファイヤーからの連絡が来ずキャンプファイヤーが突然ICOを実施しない旨の発表を行った

キャンプファイヤーの主張

  • テックビューロと包括的な仮想通貨事業の業務提携の契約を結んでいるわけではないにもかかわらずコインチェック社の決済サービスを導入したことを理由に一方的に業務提携を解消されICOの実施が困難になった
  • テックビューロからキャンプファイヤーのICOの実施がなくなったという発表があると思っていたがなかったため投資家保護のためICOを行わないことを発表した

両社の発表を見て思ったこと

キャンプファイヤーはテックビューロに対して不誠実

まず、キャンプファイヤーの落ち度はコインチェック社とノリで提携してしまったことにあると思います。

正式な契約書を交わしていないにしろテックビューロとは関係にあり、テックビューロの決済サービスの導入を発表していたにもかかわらず事前連絡なくコインチェック社の決済システムを導入するというのはどう考えても不誠実です。

しかもCOMSAのICOについて協議している最中にそのようなことを行うというのは理解できません。

テックビューロは投資家に対して不誠実

一方でテックビューロは投資家に対してあまりにも不誠実だと思います。

キャンプファイヤーのICOを行わないことを決定したのはテックビューロだとテックビューロの発表にもありましたが、9月中旬にはCOMSAの先行販売のプレセールがはじまっていたわけであり、キャンプファイヤーにICOの実施を断った段階で速やかにキャンプファイヤーのICO中止を発表するのが筋ではないかと思います。

キャンプファイヤーに統一的なリリースをしようと提案したのは9月28日とのことですが提携解消に至ったのはその2週間前の9月12日〜9月15日の間の話だと推測できます。

COMSAのプレセールがはじまっているにもかかわらずその間なんの発表もなかったというのは投資家を舐めているように感じます。

一連のリリースバトルの中ではキャンプファイヤーにホワイトペーパーに記載しているキャンプファイヤーのICOが実施できないことに関する謝罪が一切ないことにも驚きですね。

「確定している」という言葉の軽さ

テックビューロは8月3日に発表したCOMSAのホワイトペーパーにキャンプファイヤーとプレミアムウォーターホルディングスのCOMSAでのICO実施が確定していると明記していました。

しかし、同日に両社からまだ検討中であるという発表が行われています。

本当に確定しているのであればプレミアムウォーターホルディングス、キャンプファイヤーの両社と共同でICO実施の発表ができたはずであり、COMSAの注目度を上げるために断定的な表現を使わずに検討している程度にとどめておけば良かったように感じます。

今回のプレスリリースの経緯説明により

・キャンプファイヤーとICO実施の契約は交わしていなかった
・トークンの設計や使い道が定まっていない
・ホワイトペーパーの素案すら存在していない

という状態でキャンプファイヤーのICOが確定していると明記していたということが明らかになりテックビューロの「確定している」という言葉の軽さに驚きました。

飲み会で「家入君の参加が確定してる」ぐらいのノリでホワイトペーパーに確定と書くのは投資案件において不適切であると感じ得ません。

COMSA気を引き締めて頑張ってほしい

それでも私はICOのCOMSAに期待しています。

応用可能なICOやトークン設計のノウハウを一般企業に広めるというのは素晴らしい価値を持っていると今でも思っています。

しかし、今回のように大々的に発表したことを実行できない、速やかにキャンプファイヤーのICO中止を発表できないというのはCOMSAの行く末に不安を感じます。

すでにCOMSAによって50億円以上の資金がテックビューロに転がり込んでいるわけですがこのようなガバガバなガバナンスで多額の資金を適切に扱えるのでしょうか。

COMSA自体のトークンセールはすでに大成功といってもいい結果をだしていますが、COMSAが今後素晴らしいプラットフォームになるように頑張っていただきたい所存です。

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