ICOで巨額の資金を集めたStatus(ステータス)ってどんなプロジェクト??SNTトークンの使い道は??

6月20日におこなわれたICO(仮想通貨による資金調達)で100億円相当の巨額資金を調達した「Status(ステータス)」。

日本の仮想通貨投資家の間でもかなり注目されていました。

ただ、空前のICOバブルと言われていた最中だったのでICOそのものが話題になりプロジェクトの詳細について話題になることが少なかったように思います。

そこで今回は「Status(ステータス)」がどんなプロジェクトなのか、ICOで発行された「status network token(SNT)」とはどんな通貨なのかを解説したいと思います。

Status(ステータス)はどんなプロジェクト??

Statusはイーサリアム(Ethereum)の分散型アプリケーション(DApp)に専門知識のない一般ユーザーでもスマホから簡単にアクセスできるようにするメッセージングプラットフォームです。

分散型アプリケーション(DApp)というのはFacebookというサービスにおけるFacebook社、twitterにおけるtwitter社といったような中央管理者がいなくても成り立つアプリケーションのことです。

イーサリアム(Ethereum)はブロックチェーンの技術をベースにして特定の管理者がいないP2Pネットワーク上で分散型アプリケーション(DApp)を構築することができるプラットフォームなのです。

そのイーサリアムの分散型アプリケーション(DApp)をスマホから簡単に利用することができるメッセージングプラットフォームがStatus(ステータス)です。

中国で爆発的な人気を誇るWeChat(微信)のブロックチェーン版と捉えるとわかりやすいです。

テスターの定員に達したため現在新規ダウンロードはできませんがすでにアルファ版のAndroidとiOSのスマホアプリが公開されています。

中国で爆発的に普及してるWeChatのトレンドを汲んでいる

近年のトレンドとしてメッセージングアプリのプラットフォーム化というものがありStatus(ステータス)はそのトレンドをフォローしています。

日本ではLINEのアプリ上でメッセージ機能だけでなくニュースの配信や公式アカウントの情報発信、宅配便の再配達受付など様々なサービスを受けることができます。

日本におけるLINEのような存在が中国でのWeChat(微信)です。

WeChat(微信)は8億8900万のアクティブユーザーを抱え、店舗でのキャッシュレスな支払い、公共料金の支払い、銀行手続、タクシーの配車などを直接手配することができます。

中国の大都市圏においては93%のWeChatユーザーが、オフラインの店舗での買い物にWeChatを使用しています。

ユーザーは1日に平均66分、WeChatを使っていて、日本でのLINE以上に中国人の日常生活に深く浸透しています。

しかしWeChatのようなメッセージングアプリのプラットフォーム化というトレンドは多くの国ではまだ広がっていません。

Statusは、分散型でコミュニティ主導というアプローチでこれを達成するメッセージングアプリケーションとなることを目指しています。

分散型アプリケーション(DApp)であるメリットは?

現在広く使われているWeChat(微信)、LINE、Facebook、twitter、Airbnb、Uberなどほとんどのサービスは中央集権的なサービスです。

例えばWeChat(微信)というサービスはテンセント社という管理者が存在し、テンセント社がデータを保存し、テンセント社が潰れればサービスは終わってしまいます。

それに対してイーサリアム・ネットワーク上で稼働する分散型アプリケーション (DApp)には中央管理者が存在しません。

したがって事業主が倒産してサービスが終了することはありません。またデータベースも分散しているため大切なデータが消失するということもありません。

一つの企業に全てのデータが集まるわけではないのでデータ漏えいの危険性や、企業による個人情報の悪用などのリスクも少なくなります。

中央集権なサービスはあくまで中央の利益を最大化するために運営されますが分散型アプリケーションでは多くのユーザーの利益になる選択が優先されるのです。

そのような分散型アプリケーション (DApp)を開発するプラットフォームがイーサリアムであり、モバイルへの橋渡しをするのがStatus(ステータス)の役割なのです。

分散型アプリケーション(DApp)開発者がStatus(ステータス)を使うメリットは?

では分散型アプリケーション(DApp)開発者がStatus(ステータス)を使うメリットはなんなのでしょうか?

分散型アプリケーション (DApp)はイーサリアム・ネットワーク上で稼働しているわけですので独自にモバイルインターフェイスを開発してアプリを公開しても問題ない気がします。

しかしStatus(ステータス)プラットフォーム上に展開することにより次のようなメリットがあります。

Dappライブラリに登録できる

Status(ステータス)はiOSにおけるApp Store、AndroidにおけるGoogle Play Storeのような分散型アプリケーション(Dapp)のライブラリ機能が実装される予定です。

このDappライブラリではカテゴリや評価、他の人のキュレーションによって必要としているアプリを見つけることができます。

AndroindではGoogle Play Storeにないアプリもダウンロードして使うことができますがほとんどのユーザーは欲しいアプリがあるときはGoogle Play Storeで検索します。

Status(ステータス)のDappライブラリに登録され、そこで評価を得ることはより多くのユーザーにアプリを届けるための近道になります。

機能の開発の手間を省くことができる

分散型アプリケーション(Dapp)の開発者はStatus(ステータス)上でサービスを展開することによって様々な機能の開発の手間を少なくすることができます。

例えば、プッシュ通知はスマホにおいて必要不可欠な機能ですが中央サーバーがない分散型アプリケーション(Dapp)ではその基本的な機能すら再開発する必要があります。

しかし、Status(ステータス)では分散型プッシュ通知マーケットが実装され開発者をサポートします。

分散型プッシュ通知マーケットでは様々なプロバイダからプッシュ通知の機能が提供されておりユーザーはプロバイダを選び利用料を払うことによってプッシュ通知のサービスを受けることができます。

プッシュ通知に料金を払うというのは、当たり前のように無料でプッシュ通知を使っている私たちには抵抗があるかもしれません。

中央集権なサービスではプッシュ通知のコストを中央の管理者が負担しているため、分散型のサービスにおいてはユーザーが負担することになります。

しかし、ユーザーが広告を見ることによって無料でプッシュ通知のサービスを受けるといった選択も可能になるかもしれません。

分散型アプリケーション(Dapp)の開発者はプッシュ通知の機能の再開発に時間を取られることなくプロダクトの主だった機能の開発に注力することができます。

status network token(SNT)はどんなトークン??

status network token(SNT)はStatus内で使われる通貨です。

Ethereumの内部通貨「ETH」が送金手数料やスマート・コントラクトを履行するための手数料に使われるようにStatusでは様々な用途に「SNT」が使われます。

SNTはStatusでのあらゆる活動に使われます。
ホワイトペーパーの中には多くの例が示されていますが下記はほんの一部です。

・プッシュ通知サービスを利用するため
・Statusネットワーク上にユーザー名を登録する
・スパムメッセージ防止のデポジット(返信が来たら返される)
・Statusでシグナル配信するため
・パブリックなグループチャットを作成する

SNTはStatus内でのあらゆる活動に使われますがStatus内での決済のすべてでSNTを使わなければならないということではないようです。

そのことはブロブで公開されている現在実装中のウォレットのUIや実装が要諦されている法定通貨・暗号通貨間の両替機能である「Teller Network」から垣間見ることができます。

ホワイトペーパーの中でSNTは多くの追加機能が割り当てられるかもしれないがまだ実験的な段階なので将来的な権利は保証されていない、としつつもSNTトークンがStatusの価値を高めるように全力を尽くすと言及されています。

僕がなぜStatusに注目しているか

ここまではホワイトペーパーの情報を軸にStatusがどんなプロジェクトか、SNTトークンとはなにかについて触れて来ました。

そして次に僕がなぜStatusに注目しているかについての意見を書きたいと思います。

Statusは暗号通貨が普及のキーになる

僕はStatusがイーサリアムだけでなく暗号通貨が世の中の多くの人々に普及するためのキーになるアプリになるのではないかと考えています。

僕は暗号通貨投資をはじめて様々な取引所やウォレットを使い始めました。しかし、ほとんどのサービスでそこそこのITリテラシーを求められていると感じています。

たとえば暗号通貨の送金で少し手順を間違えたり暗号のようなアドレスが1文字違ったりするだけで簡単に資金を喪失することになります。

ウォレットにしてもいちいちグーグルで使い方を検索しなければ安全に使いはじめることが困難です。

現段階では資金の喪失は自己責任ですが世の中の万人が暗号通貨を使う世界ではITリテラシーの低い人でも簡単に暗号通貨を扱えなければなりません。

この問題に対してStatusは「専門知識のない一般ユーザーでもスマホから簡単にアクセスできるようにする」というとてもわかりやすいアプローチを行うことを示しています。

僕はStatusがイーサリアムを中心とした暗号通貨と一般ユーザーをつなぐ架け橋になるのではないかと期待しています。

すでにアルファ版のアプリがある

ここまでに何度か触れて来ましたがStatusは既にアルファ版のiOS、Androidのアプリをリリースしています。

ICOプロジェクトの多くは実物がなく構想のみを語っている中で既に実物のアプリがあるというのはプロジェクトの実現性が高いと思います。

アルファ版のアプリには以下の機能が実装されています。

・メッセージ、スマートコントラクト、決済の送受信
・ブラウジング、チャット、分散型アプリケーションと分散型チャットボットへのアクセス
・Statusウォレットを使った暗号通貨アセットの保管と管理

ICO後も何度か更新版がリリースされ、開発は順調に進んでいるように思います。

情報発信がマメ

Statusはブログ、twitter、Slackなどでこまめに情報発信しています。

Slackでは時々開発チームへの質問タイムが設けられていて、コミュニティを大切にしているように思います。

またブログでは他のDappプロジェクトの紹介などもしていてイーサリアムのプロジェクト全体に貢献したいという姿勢が見て取れます。

今後もStatusに期待!

これらのことから僕はStatusに非常に期待しています。

もちろんStatusはおろかイーサリアムすらまだまだ黎明期の実験的な段階ですが世の中に広く普及する可能性が大いにあると思います。

みなさんと一緒にStatusを応援できればなと思います!

Statusの情報は以下から取得できます。

Status公式サイト: https://status.im/
ブログ: https://blog.status.im/
Slack: https://slack.status.im/
ホワイトペーパー: https://status.im/whitepaper.pdf
トレストさんによるホワイートペーパー和訳: https://note.mu/cryptostream/n/na558af13e030

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