
ライトコインは2011年10月に公開された仮想通貨です。
元Googleのチャーリー・リー氏がビットコインをベースに開発しました。
ライトコインはビットコインやイーサリアムに比べるとまだまだ知名度の低い仮想通貨ですが最近では日本の仮想通貨取引所でもライトコインの取り扱いが増えてきました。
2017年7月の時価総額は約22億ドルで仮想通貨の中では4番目にシェアの大きい仮想通貨になっています。
ビットコインがデジタルの金と例えられるのに対してライトコインはデジタルの銀といわれています。
今回はそのライトコインの特徴とライトコインを購入することができる取引所をご紹介します。
ライトコインとビットコインの違いは??
ライトコインはビットコインをベースに作られた仮想通貨ですが大きく違う点があります。
ライトコインの方が送金時間がはやい
ビットコインよりもライトコインの方が送金にかかる時間が短くなるように設計されています。
ビットコインは取引が記録されるまでに最低でも10分かかるように設計されています。
それに対してライトコインは2.5分で取引が記録され送金が完了します。
この送金時間の違いはトランザクションの確認時間によるものです。
「トランザクションの確認時間」と聞いてもなんのこちゃ?と思う方が多いかもしれませんがその取引が正当なものなのか確認するための時間ということになります。
一見するとビットコインよりも送金時間のはやいライトコインの方が優れているように思われますがトランザクションの確認時間とセキュリティの堅固さはトレードオフなので一概にどちらが優れているということはできません。
総発行枚数がライトコインの方が多い
ライトコインの総発行枚数はビットコインよりも多いです。
ビットコインの発行上限が2,100万枚なのに対してライトコインの発行上限は8,400万枚です。
開発者が明らかになっている
ビットコインを開発したサトシナカモトは匿名の人物です。個人ではなく複数人のグループではないかとも噂されていますがビットコインが大きな価値を持った今もその正体は明らかになっていません。
その点ライトコインにはチャーリー・リー氏という明確な開発者がいます。
チャーリー・リー氏はGoogleで6年間エンジニアとして勤めた後ビットコインの取引所やウォレットのサービスを展開するCoinbase社のエンジニアリング・ディレクターを務めていました。
しかし2017年6月にCoinbase社の役職を辞任し、ライトコインの開発に専念すると発言しました。
ビットコインの世界で実績のあるチャーリー・リー氏が開発に専念するということでライトコインの将来的なさらなる発展が期待されています。
ちなみにチャーリー・リー氏の兄のボビー・リー氏は中国で最大規模を誇る仮想通貨取引所のBTC ChinaのCEOでビットコインの世界で最も有名な兄弟はこの2人と言われています。
ライトコインの使い道は??
ライトコインはビットコインと同じく支払いを目的につくられている仮想通貨です。
しかし、ビットコインと競合するわけではなくビットコインと共存しながら「普段使いの仮想通貨」のポジションを目指しているそうです。
将来的にビットコインが決済用の通貨として普及したときに送金スピードのはやさを生かして少額決済の普段使いの通貨としての普及する可能性は十分にあります。
ただ、分散型アプリケーションのプラットフォームであるイーサリアムや金融機関の送金革命を目指すリップルなど他の時価総額の高い通貨と違いビットコインと差別化された使い道があるわけではないのであくまでビットコインの発展に追随していく形になることが予想されます。
ライトコインの価値は中国に依存している
ライトコインの開発者のチャーリー・リー氏は中国人であることに加えライトコインの取引量の約半分は中国の元で取引されています。
つまり中国の事情に価格が大きく左右されてしまうということになります。
中国で仮想通貨に規制などがかったり、投資・投機に流れるお金が減少するような出来事が起こった場合真っ先に影響を受けてしまう可能性が高いです。
ライトコインを購入できる国内販売所
ライトコインは国内取引所ではbitflyer(ビットフライヤー)とcoincheck(コインチェック)の販売所で購入することができます。
なお両取引所は取引所ではなく販売所のため指値取引などを行うことはできません。
短期売買などで頻繁に売り買いする場合は海外取引所のbittrexをおすすめしますが仮想通貨初心者の方はcoincheckなどの国内の取引所の方が手軽に利用することができます。